ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

人も組織ももっとのびのび、もっと楽しく、もっと幸せに!

変えてみる

こんにちは。山崎です。

6月、札幌は雨が降りませんね。

おかげで気持ちよく出勤でき、出かけられ、

とってもありがたいです。

昨日、お食事をご一緒したAさんが、

こんなお話をされていました。

Aさん:「最近、課の業績が厳しいんです。

課のモチベーションが低いというか・・・。

『目標を達成して、ボーナスをたくさんもらおう!

自分のために目標達成しよう!』といつも声を

かけているのですが、一向に変わらずで・・・」

最近課長になられた、ある会社の営業課長さんです。

ご自身が上司からずっとそう言われて、

そう思ってやってきたし、うまくいってきたということでした。

お話を聞いていると、自分より10才以上も年上の部下が

何人もいて、その中には前は上司だった人もいて、

大変な環境で頑張っていらっしゃいます。

こんなやり取りがありました。

私:「Aさんがボーナスという仕事の強い原動力を

持っているのはすばらしいと思いますが、部下の人は

どうなんでしょう?いつもそう声をかけていてなにも変わらない

なら、それはメンバーのみなさんの原動力にはなっていない、

ということはありませんか?」

Aさん:「確かにそうかもしれません。」

私:「部下の方に、なにが仕事を一所懸命にする原動力か、

聞いたことはありますか?」

Aさん:「ありません。私はこれで20年やってきたし、ボーナスを

たくさんもらうためなら、お客様に頭をさげてお願いも

普通にやります。」

私:「部下の方がみなさん、ボーナスのためなら

お客様に頭を喜んで下げる、というやり方をして来て

いるのでしょうか?」

Aさん:「いや、そうじゃないと思います。

人によって営業手法は違うでしょうから。

でも、お金以外に原動力ってあるんですかね?」

私:「じゃあ、部下の方にじっくり聞いてみるのも

ひとつの手段かもしれませんよね」

Aさん:「確かにそうですよね・・・」

Aさんはお客様に一所懸命で、気持ちのいい

素晴らしい営業マンです。

私も何度かご一緒させていただいて、すっかりAさんの

ファンになりました。

そして、今Aさんは、

「人はボーナスのべきに頑張るべきだし、

人はボーナスのために頑張るに決まっているんだ」

という強い信念を持っていて、それ以外の考え方を

無意識にシャットアウトしてしまっています。

部下が何を目標にして仕事をしているか、

本人に聞いてみる、ということに気づくことも

なくなっているんですね。

もっというと、Aさん、どう見てもお客様に一所懸命だし、

お客様から好かれ、頼りにされています。

ということは、

「目標を達成するのは、ボーナスのため」

というAさんの信念自体が、そもそもそう思い込んでいる

だけであり、別の価値観を本当は持っているのかも。

「この仕事を成功させるには、このやり方しかない!」

「私は〇〇のためにこの仕事をしています!」

という思いが私もあります。

そしてその思いは強いものです。

ひょっとすると、その思いが、他にあるかもしれない

効果的なやり方や、もっとワクワクするような仕事の目的を

見えなくしているかもしれない!!と思うことができました。

いつもとやり方や考え方をわざと変えてみる、

ということも大事だなあと、思いました。

そしてもうひとつは、誰かの力を借りる、ということ。

自分とは異なる価値観を持っている人、

そういう人に付き合ってもらって考えることで、

新しいことが見えてきます。

今日は今後の仕事について、考える時間を持ちます!

今までとは違うアイディアを出そうと思います。

Aさん、ありがとうございました!

今日は朝無事に出社されたかどうか心配です(笑)

今日も読んでいただき、ありがとうございました。