竜馬は議論はしない。
こんにちは。
唐突なタイトルですが(笑)
僕が大好きな『竜馬がゆく』の一節です。
通常、人間は議論に負けても
自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、
負けたあと待つのは、負けた恨みだけである。
大学時代から読んでいたのに、
僕はここを捕まえてませんでした。
ここに気付いたのはほんの数年前です。
お互いが、自分の考えや主張を
通そうとする議論ほど、
意味のないものはない。
と今は思っています。
僕もこれまで
自分の考えを分かってもらおうとして、
相手にも自分と同じ考えを
持ってもらおうとして、
何度失敗してしまったことか(笑)。
「いや、それは違う!」
と今でもしばしば思います。
「考えを出してしまったよ~」
と反省をすることもあります。
でもお陰様で、
自分の考えを主張して議論することは
ほぼ、なくなりました。
じゃあ、自分の考えを相手に伝え、
相手を説得することはないのか?
つい先日、こんなことがありました。
お客様が考える社員教育と、
当社のスタンスが根本的に違ったのですね。
これはお仕事はできないかもな~
と最初に感じましたが、
お客様の社長のお話しをじーっと聞きました。
ただ聞きました。
社長のこれまでの10数年のご苦労を聞いていて、
すばらしい!と感動することが
いくつもありました。
数十分話を聞いていたら、
「それでオタクはどう思ってるの?」
とお客様から突然振られました。
「本当に話していいのですか?」
僕が確認をすると、
「山崎さんがどう思うのか聞きたいんだ!」
そこから始まって、
最後になにが生まれたか?
相手の社長がこんなことを言ったのです。
「◯◯についての考え方、同じだな・・」
共通している点をみつけてくれました。
そして、そこから一緒にやれる可能性を
見出してくれたのです。
議論はまったくしていません。
したことは、
相手の話をただ聞きあった。
これだけです。
いい方向に向けていく突破口は
必ず見つけられます。
相手が私の話を聞きたい、
と思っている状態、
本気で聞きたいと思う状態を
生み出すことです。
相手を絶対的に尊重してただ聞く、
「ただ聞く」ことです。
話すことの10倍難しい、ただ聞く、
僕も日々修行中です。
相手のことをどう思っていても
その捉えはいったん横において、
相手をしっかり聞いてみませんか?
きっと気づきがありますよ。