ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

人も組織ももっとのびのび、もっと楽しく、もっと幸せに!

入社式は親同伴??

先日、少し考えこんだニュースがあります。

親が同伴、一緒に参加する、

企業の入社式が増えているということ!

「入社式に親が同伴って…?」

違和感がありました。

コネ採用が大事な民法キー局ならともかく、

サッポロビールといった大手から

地方企業まで、徐々に増えているそうなんです!

親が入社式に参加した始まりは、

新入社員の親から希望があったからだそう。

長年実施している企業によると、

親の参加率は毎年増えているそうです。

そして中には、

「保護者代表の挨拶」まで行う企業も…

新入社員も、何の違和感もなく受け入れている人も多く、

むしろ「親と一緒に参加できて安心」と

言っている人すらいるわけです。

「へ~」と思って調べてみると、

子どもの入社式に参列するために会社を休める制度、

「入社式休暇」を作っている企業まであるとのこと!

社会はどんどん変化しているなあ。。。

親子関係の変化が大きな背景なのでしょうね。

大学生が就職のことを相談する相手として

「親」というのが年々増加している、

こんなことが背景にあるんだろうなあと。

でも、企業と個人との関係、

これでいいのか?と悩んでしまうのです…

親は企業に、

「うちの子どもを大事に育てて下さい、

よろしくお願いします。」といい、

企業は親に、

「しっかり責任を持ってお預かりします。

お父さんもお子さんの応援をお願いします。」

と返す。

これ、企業の人事担当としては

最高にありがたいことです。

入社の段階から親をしっかり味方につけて、

離職への抑止力を作れるわけですから。

僕が昔採用をやっていた時も、

内定した学生の親御さんには、

会社案内や代表の手紙を送ったりしてましたから、

人事担当者の気持ちもわかるのです…

大学を出て就職する人のほとんどは、

組織に入っていくわけで、

「雇用される」立場になります。

そして組織は「雇用する」側です。

親と企業の「どうぞよろしく」の関係性の中で

「安心して雇われる」ことを望む社員は、

雇用される、

給与や賞与が支給される、

休みを与えられる、

教えてもらえる、

まず、される、してもらう、ことあたり前、

こんな感じによりなってしまうのでは

ないでしょうか。

自分がやる、自分がする、自分が責任を取る

結果として報酬を得る、

ということにはなりにくい

人と組織の関係を作っている、

そんな気がしてなりません。

そしてその人と組織の関係がずっと続くと・・・

自分の足で立つ、

自分ができることを精一杯やる、

まずは自分がどうするか、

そんな日々でありたいですね(^^)