楽しくなる幸せになる会社の選び方
株式投資の投資先を考えたり、就職先を探そうとする人なんかには大事だなあ、と思う視点があります。
投資って、自分の大切な財産をその会社に預けること、
就職って、もっと大切な自分自身をその会社に預けること、
その預け先を選ぶ時に、何を基準にするのかって、言うまでもないですが大事なことで、強い柱のような基準があるととっても楽です。
三菱自動車の燃費不正のことや少し前の東芝の粉飾決算、世の中を偽って組織の利益のみを追いかけた結果です。
でもね、ぼくはこれって氷山の一角だと思っています。お客さんや銀行や取引会社、世の中を騙している会社っていっぱいあるんです。残念ですが…
そういう会社と、そうじゃなく世の中に向ってよい仕事をしている会社を見分ける指標がひとつあります。
"組織の都合"がすべてに優先する、という文化のあるなしです。
言葉を変えると、お客さん・株主・銀行など、"外"の立場、客観的な視点から自分たちを見る視点の有無。
組織の都合(利益)を常に優先する会社は、客への価値など、本気では考えません。「お客さんにとって…」なんてひとまず言ってますけどね。こういう会社はマーケティング視点など持ちようがないのですね。だから世の中と離れていくばかりです。
一方、客観的な視点を持てる会社は、自社の利益(都合)とお客さんにとっての価値を、ちゃんと繋げて考えることができる。決してお客を騙す、ということにはなりません。そしてお客さんの価値・利益を考えているから、「これって世の中に喜ばれるんじゃない!?」というマーケティング視点も持てる。だから仕事もどんどん前向きになっていくのです!
この違いを見分けるにはどうするか?
ひとつの大事な指標は、経営者や社員のライフスタイルです。
そこで働いている一人ひとりが、一人の生活者として、どんなコミュニティを持っているかを見るのです。
"仕事"と"家庭"の二つのコミュニティしか持たない人、遊んだり飲みに行ったりするのは会社の同僚や同業の人や取引会社の人ばかり… こういう人が集まっている会社は危ない。
じゃあなにを見るか?
"仕事""家庭"以外で、地域の活動に参加、仕事と関係ない趣味の集りに所属、異業種の人が集まる勉強会に参加していたり…仕事と家庭以外のコミュニティを持っている人が多い会社を探しましょう。
仕事はあくまでも自分の人生の一部であり、自分にとって大事な世界は他にもある、このいろんな世界を持っている人が集まっていて、いろんな価値観が会社の中に混在していることが大事なのです。
そういう人は、仕事とは無関係な人と関わり、外の立場、価値観から自分の仕事を俯瞰して見ることができる。お客さんへの価値を大きくする・しない、世の中に喜ばれる喜ばれない、というところから判断できるのです。
こんな人が集まっている会社は、「会社の目先の利益のためなら私は何でもします。」とはなりません!
ここから見ていくと、例えば就業規則に「副業禁止」とあったらそこは疑っていい。
社員をそもそも信頼しようとしていない、「余計な世界に入っていくな!」と会社が言っているわけだから。会社によっては、外と関わることもよしとしない、そんな会社もあります。そんな会社がダイバーシティって。。。
社員の生活、関わっているコミュニティを聞いてみることは、その会社を判断する上でとっても役立つこと。
特に就職活動中の学生にはお薦めです。
GW、時間の使い方はきっと様々だと思いますが、いい時間にしたいですね!