規制と罰則で働き方がよくなるとは…到底思えんのです・・
従業員の労働時間の問題を解消するために、時間の上限を厳しく規制して、それを守らなければ罰則を強化する。
という方向のようなのですが・・・日本人の働き方問題の記事を見るたびに、残念な気持ちになります。いつまでこんな議論を続けるんでしょうかね??
この労働時間の短縮ということ、ずっと続いてきている問題じゃないですか!
にも関わらず、なぜ今なおこの話が続くのか…
うちが仕事をさせていただく企業は多くが地方の中小企業。
そのお客様を通して見えてくるのです。
ほとんどの会社にこの労働時間問題というものがあります!!
そして大きく分けると2種類の会社に別れます。
(このわけかたは相当乱暴です。細かく書くとキリがありませんので…)
ひとつは生産性を改善するための会社業務の変革、ということに経営者が本腰を入れて取り組んでいない会社。
そういう会社には今でも、「長時間働く人=頑張っている人」、などという捉え方すらあるわけで、これはどうしようもないです。。。
ブラックというわれてしまってもしょうがない!と思う会社も。。。
もうひとつは、生産性の向上に努力はしているが、そもそもの仕事あたりの利益率の低さが改善できず、労働時間を厳密に管理するとすれば、人件費それ自体を低く設定するしか現状は手立てがない、という会社。
この後者が地方の中小企業には多いのです。取引先の大手企業から厳しい単価で仕事を受けざるをえない会社。または親会社のしわ寄せを受け続けている会社。
問題はこの後者です。規制をし罰則を強化したところで、それを実質的に守れるのは、今でもそうであるように、一部の大企業だけです。そしてその他大多数の中小企業は規制など守れるはずもなく。。。という構造になることでしょう。
この現実をどう捉えるのか?
人によっては、そんな会社は潰れていい!と言います。
でもそうなったらどうなるか?
今の日本には、そこまでの人材の流動性はないのです!受け皿なしにハシゴをはずすのはまずい。
そして、働く側も、過去から現在までに安穏としてたから、変化を受け入れる準備が出来ていなく、いざそうなったら対処できない、ということです。
セフティーネットの整備から教育の変革まで、軌道修正が必要な、働き方の前の土台づくりが必要なのです。
だからまずは、中小企業に起きている問題が、「なぜ起きているか?」ここを見極めて進めて欲しいなあと思うのです。
従業員を安く使うという意図だけを持ってやっている経営者はアウトでいい。
こういうところが潰れるのはその方が従業員も顧客も幸せになります。
そうではない会社については、時間をかけて丁寧に対策を講じて欲しいものです。
でも、この先10年か20年すると、生産性の低い労働集約型の仕事は、ほとんどAIにとって変わられるのだろうなあ〜。そもそもその仕事をしている人は必要なくなるっていう話。
人間が価値を持つのは、創造の部分のみになってしまう!!
面白い未来がもうすぐそこかも(^o^)