ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

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辞めていく社員の扱い方…

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昔からずっと、ぼくはこのことは大事だと思っています。

辞めていく社員にどう向き合いどんな声をかけるか。
ここに会社や上司の考え方が凝縮されて現れる、と。

辞めた(辞める)社員に話を聞く時に、ここだけ注意して聞けば、会社やその上司の考え方がわかるかも!!そんなポイントなのです。

先日、クライアント企業の社員のAさんから連絡をもらいました。

Aさん…実はこの3月で退職することになりました。今までお世話になりました。

僕…8年間頑張られて本当に素晴らしかったですね。お疲れ様でした!お世話になり感謝してます。

Aさん…そういっていただけて嬉しいです。会社の人から、お疲れ様ってまったく言われませんでした。

僕…えっ??(あんなに社長がいつも褒めていたのに…)そうだったんですね。送別会はいつですか?

Aさん…送別会??そんなのはありませんよ。

僕…そうですか。。。


社員が辞表を出した時、そして辞めるまでにその会社や上司がどんな対応をするかで、その会社や上司がどんな考え方を持っているかわかります。

社員に辞められるのは、特に「優秀」とされる社員の場合、上司は現実問題として困ってしまいます。結果、恨みつらみを言葉にしてしまうことに。

「今までこれだけ面倒見てきたのに…」
「この部署がこれからという時に何を言うんだ…」
「君には裏切られた気持ちだよ…」

そこで出る言葉は、、辞める人を悪く言う、ということになってしまいます。

背景にどんな考え方があるのか?

この上司には、会社や部署がうまくいくこと(求められる成果を出すこと)が、辞める人の人生より大事、という考えがないでしょうか?
そこまでいかないとしても、
少なくともその言葉を発した瞬間は、辞めて行く人の人生ではなく、自分の部署のこれから(自分のこれから?)が明らかに優先されている、ということです。

社員の人生より「会社」が大事。そんな優先順位になっているということです。
この発想がどこに繋がるか??行き着く先は◯◯さんということになりはしませんか?

そして辞めて行く人は、好きだったかもしれない上司や会社を、最後に嫌いになって辞めていくのです。
そしてそういう対応をされて辞める人を見て、残る後輩たちはどんな風にそれを思うか…実はここが相当まずいのですが。

双方にとって、こんな不幸なことはない。
自分の利益や不利益、そこに対する思いはいったんグッと押さえて、相手の人生を尊重しましょうよ。
それは長い年月をかけて相当大きな違いになるはずです。


もちろんぼくもたくさんの辞表を受け取って来ましたから(笑)上司の気持ちもわかるんですよ。人が辞めて困った!どうしよう!寝られない日々が何度もありましたから。

ぼくが昔、20代を過ごした会社、辞める時に大々的に「卒業式」をしてくれました。会社から記念品を、みんなからプレゼントをもらい、同僚たちが卒業証書を作ってくれました。
辞めていく人が会社をどう思って辞めていくか、この違いは大きいです!

その人のこれまでに感謝して、これからの人生を応援しましょう。
会社のこれからに確実に良い影響を及ぼしますから!!