ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

人も組織ももっとのびのび、もっと楽しく、もっと幸せに!

人を使うか人を生かすか。

こんにちは。

朝の駅からオフィスまでに会った光景です。

若いお母さんらしき女性と

泣き叫ぶ3~4才の女の子。

「行きたくない~~っ!!!」

お母さんに手を引っ張られズルズルと

歩いています。

ずんずん引っ張って歩くお母さん、

激しく抵抗する子ども。

引っ張ることもままならなくなった

お母さんは、怒鳴ります。

「じゃあ帰るから1人で留守番だよ!!!」

「いやだぁ~~~」と

更にヒートアップの子ども。

「じゃあサッサと歩きなさい!

お母さんもう時間ないんだって!!!」

「行きたくない~~!」

と子どもは完全に足を止め、

引きずられる状態に。

焦りながら怒鳴りながら、

行ったり来たりを繰り返しています。

その子はどうしたかったのでしょう?

何を思っていたのでしょうか?

3分だけ、怒りと焦りを横において、

子どもの心を聞いてみる時間を作っていたら…

ひょっとしたらお母さんにも子どもにも

前進があるんじゃないかなあ・・・。

そんなことを思って見ていたら、

きのうお会いしたある会社の

総務部長さんが言われていた言葉を

思い出しました。

社長が口癖のようにおっしゃるそうです。

「社員には教育の機会をどんどん与えなさい。

すぐには何も起きなくても、

常に機会が与えられていたら、

いつか気づいて、いつか変わるから」

そこの若い社員の方の接客、

ちょっとぎこちないのですが、

自然で"表情"があって、実に気持がいいのです。

相手を同じ人として尊重し、

自分の期待は二の次にして相手を待つ。

人が生き生きと育つ場所には

こんな土壌があるんだと思いました。

人を使う、と人を生かす。

組織の中でパッと見は同じ。

そして、似て非なるものです。

人が喜んで、自分で考えて仕事をする組織は、

「人を生かす」人がいる組織です。

相手を尊重し待てるリーダーがいる組織。

今失う少しの時間と

近い将来の大きな成長、

あなたはどちらを大事にしますか?