ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

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もっとワクワクできる企業の選び方。自分はどうしていく?

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こんな記事がキャリコネニュースにありました。

就職人気が下がると思う業界1位「電気機器メーカー」

「今年、就職人気が下がると思うのはどこですか」という質問に対しては、電気機器メーカーが22.2%で最も不人気という結果となった。なお昨年比で9.4ポイント上昇しており、電気機器メーカー業界全体のイメージの低下に歯止めがかからない。

反対に、「今年、就職人気が上がると思うのはどこですか」という質問に対しては、都市銀行が22.5%で1位、続いてレジャー・旅行が21.8%となった。

昨年比で見ると、レジャー・旅行は2.5ポイント上昇した。その理由としては、「旅行系は、東京オリンピックがあるので」「外国人観光客が増えている」という学生のコメントが紹介されている

 

僕はこういう記事を見るたびに、すごく残念な気持ちになるんです。「あ〜またメディアが学生たちをそっちに引っ張っている…」と。

学生はさすが世の中にアンテナを張っていてすばらしいな!!って思う人がどれくらいいるのだろうか?

彼らの気持ちは十分に理解できるんですよ。企業に就職するならつぶれない会社を選びたい。将来性のある会社を選びたい、ということですよね。

学生の判断基準が間違っている、ということではないです。彼らのまわりにいた多くの大人やメディアの中で彼らは育ってきているわけで、決して彼ら自身に問題があるわけではない。

でもね、「電気機器メーカーは将来性がないから就職しない」この発想の時点で、すでに彼らの将来には黄色信号が灯っている、のです。

なぜか?自分がどうする、どうしたいではなく、「世の中がこうだから」、自分以外の要素を判断基準にして自分の動きを決めようとしているから、です。

ここをこれから社会に出る人には伝えたいなあと。

確かに日本の電気機器メーカーはどこも厳しい、というより厳しい状況を打破できていません。東アジアの会社に助けてもらう状況ですから。。。

でも電気機器メーカーや自動車メーカーが日本を牽引していた時代は長かったわけです。世界が日本の家電に憧れていた時代があったわけ。

じゃあ、あの時と今の違いはなんでしょう?

ソニーAppleに取って代わらてたのはなぜでしょう?

東芝がやってしまった粉飾決算三菱自動車がやってしまった消費者騙し、これに全部現れているような気がしませんか?

世の中が求めているもの、いや、「こんなのを待ってた〜!!」と世の中が喜ぶような商品を生み出すことよりも、株主の目を気にし、自分たちの目先の利益にしか目が行ってないからじゃないですかね?

簡単に言っちゃうと、そういう会社って、世の中をワクワクさせていないんです!

就職を考える学生たちには、景気がどうとか会社の将来性がどうとかではなく、"自分は世の中にどう関わるか"そこを考えて欲しい。

例えば、
世界中の人が安心して水を使えるようにする
エネルギー不安を技術で解消する
地球環境に貢献する電化製品を作る・・・

日本の技術で世の中をワクワクさせることに貢献する、これでいいじゃないですか!

会社の将来性などという自分以外の要素ではなく、自分がどうしていく、どうなっていく、それを大事にして欲しいんです。

自分が仕事に没頭し、勉強し、力をつけ、世の中に応援される人になれば、例え会社がどうなっても、その人は素晴らしい人生を過ごしていけるのですから。

そう考える学生が増えるような社会にするのが、ぼくらおっさんの責任です(笑)