「働き方改革」は「自分で」定義しなおそう!
去年、たくさん聞いたこの言葉。
今年もきっと聞くのだと思います。。。
そして聞くたびに、いつもちょっと変な感じを持ってました。
年末、友人Aくんと飲んでいた時、働き方改革が話題に。
Aくんは企業の一部門の責任者をやっているマネージャー。
彼の会社は、長時間労働を無くすことをテーマとし、スタッフの仕事時間を厳密に管理し、9時になったらすべてのパソコンが強制的に落ちるとなったそうです。
印象的だった彼の言葉がありました。
「社員の仕事力がどんどん落ちていく」
なるほどな~!確かにそうなりますね!
時間をかけてでも、あの仕事もこの業務ももっとやりたい…
もっとお客様を喜ばせるサービスにしたい…
そこから工夫が生まれ、生産性が高まり、イノベーションが起きるという面は絶対にあるわけで。
会社が、「時間」という枠をはめることで、社員のやりたい気持ちにまで「制限」をかける、そうすると人はどんどん与えられた制限の中に収まっていきます。
(もちろんこの一面だけで捉えられるテーマではないですが。)
そりゃそうですよね。「楽」ですから。
そして慣れてくるとさらに「楽」を求めていく。
本当は充実した仕事をしたかったのに、充実した仕事の時間を送ることなどいつか薄れてしまう…
仕事力を落とすことも問題ですが、ぼくがもっとまずいと思うのはこの部分なんです
人生の中の仕事の充実がどんどん薄れ、結果として、仕事でチャレンジする人が減る。。。そうなっていくと、働き方改革で目指す方向とは反対に行ってしまうのではなかろうか?
チャレンジする人が減り、自分の生き方を自分で決める人が減り、組織の生産性も落ち…
そのうち、「働き方改革倒産」というのが出てくると本気で思っております。
なぜこんなことが起きているか。
働き方を、国が企業に、企業が個人に押しつけているからです。
だってね、「育休」がすべての男性社員に必要とは思えないですもの。必要なパパは取ればいいし、両親が近く住んでいて育児に協力してくれる、だから自分は必要ないという人は必要ないのですよ。それでも休まなきゃいけないって??
組織が押し付けるものではなく、個人が主体的に選択し決めていくことです。
プレミアムフライデーで立ち飲み屋へって。。
「副業」だってそう。組織がやってもいいとか悪いとか決めること?そんな問題じゃ本来ないはず。60才まで働いて手にするおカネで、残りの人生を生きていくことを、企業は保証してくれません。だから自分で考えて決めて、会社以外の収入源を別のところに作る、ということではないですかね。
また、所属する会社の仕事以外で、本当にやりたいことを仕事として実現する、そして充実した人生を送る、これも自分が決めることであって、所属先に決められることではないのですね。
ぼくは企業にとっても個人にとってもいいチャンスだと思っています。
組織・個人という視点から、そして組織と個人との関係性というところから「働き方」を本気で考えてどんどん行動できる企業と個人。
一方で相変わらず旧来的な発想の「働き方改革」をやろうとする企業と残念ながらそこに所属する個人。
この違いは少し先に鮮明に現れてくる気がします。
そして、働き方改革の本質は生産性アップ、それを実現する手立ては、もう明確です!
まだ景気に期待が持てる、2018年、2019年、考える、動き出すチャンスです!
充実した仕事・暮らし、作っていきましょう!