ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

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ひとつの音で涙が!!フジコ・ヘミングから学んだこと

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ちょうど一週間前のこと。
ずーっと行きたくてやっと行けた、フジコ・ヘミングのコンサート。
大事な大事な勉強会とバッティング!! コンサートを選びました!!

わくわくしながら開演を待ち、そして始まった1曲めのシューベルト即興曲。まさかの演奏開始と同時に涙が…!!涙が出てしょうがないので、目をつぶって聴くことに集中しようと。そうすると、さらに涙が出るという始末に負えない結果に…

ドラマティックに展開する曲でもなく、それほどメリハリのある曲でも叙情的な曲でもない(とぼくは思う)曲ですが、彼女が鳴らす一音一音がぐっと突き刺さる。
ぼくは最初の一曲でダウンをくらい、そしてその後も最後のラ・カンパネラまで、まったく息を抜けない、素晴らしいという言葉がチープな気がしてしまう、そんなコンサートでした。

感動、という言葉ではちょっと表現できないレベル…
ピアノが音を出す楽器としてあるのではなく、ピアノという楽器がフジコ・ヘミングさんの中に入り込み、そこから音が出てきている、そんな感覚でした。
そして、誰の曲かで聞こえ方が全然違う。曲を作った作曲家が彼女に乗り移って、ピアノを叩いて音を出している、そんな感覚すら覚えました。

世界的なピアニストといわれる人の演奏をこれまで何人か聴きましたが、心の動かされ方が全然違いました。

心の動かされた方の違い、なにがそれを生むんだろう??

思ったことは、技術ではない、ということです。

技術の優劣が人の心を動かすのではなく、その人の人生、生き方、生きる姿勢、みたいなものが表現に現れ、それが、人の心を動かすんだ!ということです。
コンサート後、彼女が書いた本を読みました。聴力を失った背景や彼女の譲れないポリシー、読めば読むほど納得です。

これ、やっぱりあらゆる分野でそうなんじゃないでしょうか?
スポーツだってそう。巧いかどうかだけだったら、ぼくは本田圭佑は好きになっていないと思う。プレイを見ても興奮しなかったと思うんです。

ビジネスだってそう。
儲けるのが巧い人、本気でその仕事に打ち込んでいる人、どっちに思いが入るかっていうと、本気な人。もちろん儲けるのは巧くなりたいですけどね(笑)

上司の言葉だって一緒です。
言葉や話し方では人は動きません。その上司の生き方、毎日の仕事やスタッフへの向き合い方、これで決まるんだろうなあと。

福島正伸先生に教えていただいた言葉があります。
「部下は上司の話を聞くかどうかを、話を聞く前にあらかじめ決めている」
これまさにそうなんだ、と思ったわけです。

今日も自分の生き方を決めて、わくわく頑張ります!!