ワクワク前進!研修講師・組織作りコンサルタント 山崎敏史のブログ

人も組織ももっとのびのび、もっと楽しく、もっと幸せに!

そういう問題じゃな〜〜い!!

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大卒の新規就職者、企業との深刻なミスマッチ ???

大卒の新規就職者、深刻な企業とのミスマッチ|ベネッセ教育情報サイト

だそうです。

大卒新卒で就職し、3年目までに辞める人がまた3割を超える!ということについて、その原因は

懸念されるのは十分な企業研究などをしないまま、とりあえず企業の知名度やブランド名だけで選んだり、仕事の内容をよく知らないまま就職を急いだりして、仕事や企業との間にミスマッチを起こすことです。(中略)キャリア教育を充実させる必要が…」

だそうです。

こういう記事ってやたらと多いのですが、もうこんな記事出すのやめてくれ〜〜〜!

ぼくは、採る側の企業と入る側の学生、両方を見ていて、企業と学生の双方の悩みを聞いていますが、この問題の原因は「キャリア教育の至らなさ」にあるのではありません。

過去を偽って本当のことを隠し、自分の本当の気持ちも伝えずに結婚してしまった夫婦がその後どうなるのか…ただこれだけのこと。

ミスマッチがおきることが当たり前!という採用を企業がしているからであって、
あとで無理が生じて当たり前!という就職対策を学生が(就職ナビが?)しているからです!それだけのこと。

◯採用する企業側の問題点
・本当のことを言わず時に偽って伝えている会社
・本気で会社の一員として迎える!育てる!という気のない会社(頭数合わせ採用)
・仕事の甲斐やビジョンを採用担当者が感じていない会社
・いい会社なんですが、伝わらない下手な説明をする会社(練習しない会社)

◯入っていく学生側の問題点
・自分について本当のことを言わずに入っていく学生
・偽った自分を企業に見せて入る学生
・親の意向を重視して決める学生
・仕事=嫌なもの・できればしたくないものと育ってきた学生

他にもたっくさん出てきます。

採用の担当者が頭数を揃えたい気持ちもわかります。自分も苦しんだし…^^;
それよりなにより、人を採れないと商売にならない!焦る社長の気持ちももちろんわかります!

それでもなおかつ人を採用する企業に考えていただきたいんです。

毎年2人採用して1人ずつ辞めさせるよりも、
辞めない可能性が極めて高い人を1人ずつ取り続ける、
時には採れない年があってもいいので、それを継続していく。
そんなやり方はどうでしょうか?

数年後御社がいい状態になるのは、後者です。

やり方、変えませんか?
本気で採る、正直に採る(偽らない)、学生が入りたいと思う物語を事実で構成する、相手に御社の熱意が伝わるプレゼンを練習する、そもそもなんのために採るのかはっきりさせる…

そして学生のみなさんも、、、
もうそろそろいいんじゃないだろうか?

何をする?より、誰とするかです!
何をする?より、何のためにするかです!

そして、うそのないあなたに、来てくれ!という会社と出会いましょう!

お客様で、愚直に採用活動を変えようとされている会社があります。担当部長の本気度が本当に頭が下がります!!

まだまだ改善点は多いのですが、ひとつずつ少しずつ前に進んでいます。パンフレットも配布物も面接の仕方も「一昔前」のやり方ですが、それでもいいと思うのです。

不思議なものです。本当に丁寧にやられているこの会社、今人の数に困っていません!
誠実な真面目な人がパラッパラッと入社してくれるのです。

採用だって人間関係、お互いに、自分がやって来たことだけが返ってくる。

いい採用が増えるといいな〜、いつも願っています!